この章を読む前に,まずギフテッドとはについて参照されたし.
上記を読んだものとして話を進める.

 

ギフテッドは疾病分類に記載されていない1)2)ので,(言葉の綾のようで恐縮だが)そもそも医学としての診断はできない
これはアメリカであろうが同様である.

これで終わるのは流石にユーモアが過ぎるので,一般に言う「診断」の意味するところ,すなわち判定の実際について記していく.

 

前章の通り統一された基準はなく,州や施設によって,IQ測定を含む心理検査や質問紙,ポートフォリオ,心理士との対話などより総合的に判断される.

代表的な特徴としては,極端な感情(OE 過度激動),好奇心旺盛,完璧主義,共感力,公正・公平への関心などが挙げられる.
ドンブロフスキらによれば,特にOEが重要なマーカーであるだろうとされる.

以下に質問紙の一例を示す(ギフテッド開発センターによる).

あなたの子供と同年代の他の児童と比較して,どの程度これらの記述はあなたの子供に当てはまるか?

特徴          当てはまらないわからない当てはまるとても当てはまる
1. 論理的に考える
2. 素早く学ぶ
3. 広範な語彙
4. 優れた記憶
5. 集中の長い持続*
6. 敏感(傷つきやすい)
7. 共感する
8. 完璧主義
9. 極端な感情
10. モラルに敏感
11. 好奇心旺盛
12. 興味がある場合の忍耐*
13. 高いレベルの気力
14. 年上の仲間・大人を好む
15. 幅広い興味
16. 冗談の素晴らしいセンス
17. 早期からの,あるいは熱心な読書家**
18. 公正・公平に関心がある
19. 時に年齢の割に成熟した判断
20. 鋭い観察者
21. 鮮明な想像力
22. 高度に創造的
23. 権威に疑問を持つ傾向
24. 算数の才能を示す
25. ジグソーパズルが得意
26. 自主的な学習者

*(興味があるものへの集中の長い持続や忍耐.その児童は長時間タスクに留まるか?)
**(もしその児童が読書するには幼すぎるのであれば,本に異常な興味を示すかどうか)
http://www.gifteddevelopment.com/sites/default/files/Characteristics%20of%20Giftedness%20Scale%202014.pdfより引用・翻訳)


1)
詳しい読者はICD-10やDSM-5という名称までご存知かもしれないが,いずれにも記載はない.
2)
医師の間ではギフテッドの存在が驚くほど認知されていない.分類にないのも一つの要因であろう.
  • ギフテッドの診断.txt
  • 最終更新: 2018/09/09 23:12
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