この章では,一般に話に挙がりやすいテーマについて総合的に扱う.
必要に応じ適宜加筆する.

ギフテッドの定義
「天才」との関係性
タレンテッドとは

 

ギフテッドの定義

アウトラインをなぞるのであれば,「ポテンシャルはあるが,既存の教育では容易に活かせない者」という表現が好ましいだろう.

ギフテッドに関する,統一された厳密な定義は存在しない
州や施設によって独立した基準が用いられている.
まずギフテッドを理解する上では,これを常に念頭に置いておくべきである.

これを踏まえた上で,ある側面からの定義が全米ギフテッド協会によってなされている.

知的,創造的,芸術的,リーダーシップ的,あるいは特定の学術分野において高い潜在能力があると証され,かつ彼らの能力を完全に開発するために学校より一般に提供されないサービスや活動を必要とする学生,子供,あるいは若者1)

 http://www.nagc.org/resources-publications/resources/frequently-asked-questions-about-gifted-educationより翻訳・引用)

この定義は抽象的なもので実態の把握しにくいものではあるが,一方で重要な点を最低限抑えている2)
本当に支援の対象とすべきなのはどのような者であるか3),という要件を起点として示された実はある面で本質的な定義である,ということには留意すべきである.

どのような人間性であるかなどの具象的な条件は末節に過ぎない.
それらの詳細についてはギフテッドの診断を参照のこと.

 

「天才」との関係性

この節では一般に混同されやすい「天才」との違いについて述べる4)

上記定義より鑑みるに,「天才」とギフテッドの違いは大きく二点挙げることが可能である.

第一に,潜在能力に重点が置かれているということである.
「天才」は才能の表出によって認識されることが多いが,ギフテッドは表出している必要はない.
心理検査や質問紙などを利用し,潜在能力があると認められればギフテッドになり得る.

第二に,既存の教育では能力が活かされないということである.
「天才」は既存でも活かされる,あるいは自力で着々と切り開いていってしまうことが多いが,ギフテッドはそうではない.
だからこそ支援されるべきなのである.

 

タレンテッドとは

ギフテッドと似た単語に,タレンテッドという表現がある.
これは厳密に定義されたものではなく,ギフテッドのうち特に芸術に秀でる者について指したい場合に使われる表現である.

すなわち「ギフテッド」と言う場合は,タレンテッドも含む場合が一般であるが,話者・聴者がタレンテッドまで意識出来ていない場合もあり得る.
そのため「ギフテッド・タレンテッド」などのように併記して,含まれることを強調する場合がある.

このwikiでギフテッドと表現する場合は,特に指定のない限りタレンテッドも含む広義のギフテッドを示す.

 


1)
ただしこれは初等・中等教育においての定義である.
2)
あるいは予算ありきで施設受入がなされるであろう状況など加味すれば,現実主義的にはむしろ厳密に定義すべきでないとすら言えるのかもしれない.
3)
慎重に言葉を選ぶ必要はあるが,国家戦略的な観点から言えば「自然にも開花する者や潜在能力の低い者より上記定義のような者を優先して支援する」ということは,人間の感情を除いた論理的な視点では利に適ってはいる.
4)
天才の定義についてもいわゆる「天才」という単語で一般にイメージされるものとする. 天才の厳密な定義について議論することは,このwikiの範疇外である.
  • ギフテッドとは.txt
  • 最終更新: 2018/09/09 23:13
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